[ 本格/新本格 ]
過ぎ行く風はみどり色
猫丸先輩シリーズ
倉知淳 初出版: 2003年07月 平均:7.67点 採点者数:40人

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採点傾向
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No.40 9点 ミステリーオタク 2017/11/13 08:52
まぁ固いこと言わずに肩肘張らずに読めば、適度なミステリアスとグリーニッシュな読後感を味わえる楽しい読み物でしょう。

No.39 2点 ねここねこ男爵 2017/11/12 21:04
自分のミステリの嗜好がマイノリティであることは重々承知していたつもりだが、アンフェアどころか大ポカをやらかしている本作がここまで高評価なのを見ると、2000年代のミステリは読まない方がよいかもと悩んだ。正直読み終わった瞬間は0点をつけたくなったが、しばらく自分の中で寝かせてこの評価で。



自分語りはこのくらいにして、以下ネタバレを含む書評。ぶっちゃけるとこの時期流行った叙述トリックものなのだが、ソレの悪い点を凝縮したような本。

そもそも、『取 り 違 え に 周 囲 は 気 付 い て い た と 明 記 さ れ て い る の に、何 故 取 り 違 え た 人 物 の 証 言 を 証 拠 と し て 採 用 し た の か ?』ここが決定的な作者のミス。作者が分かっていることと読者に伝えたことの区別がついてないからこうなる。

①最大のネタに充分な情報提供がなされているとは思えない。例えば皿に盛り付けられたのを見て初めて「お、今夜はカレーか」→カレーなら匂いで分かる。よって発言者の嗅覚は弱い、とか「色覚に異常があって画家を諦めた」→色盲、とかなら万人が納得する伏線と言えるだろうが、本作は言われたらまぁ…ねぇ…と。本作のキモは『ここにしかない』ため、それを悟られないためご都合強引な隠蔽工作をしていて萎える。
②①に反論する向きも多いだろうから、一つ例を。「同じ人物でも人によって評価が違う」→「評価者の片方が取り違えをしていた」ってねぇ。一行で矛盾してるじゃん。
③無関係な語りが長すぎる。モノローグは意味があるから良いとして、会話シーンが無駄。伏線として機能させるにしても一部で充分で、何回も無駄な会話を長々やらんで良い。言い訳を延々するなよ。どうもこの作者は「空気読まず延々喋る人物=個性的」と思っているフシがある。他作品でも顕著。
④③と絡めて、第二の被害者の情報を隠蔽しすぎ。あれだけ長々被害者について涙ながらに語っておいて、解決編でいきなり「実は被害者はこんな事もできる、昔やっていた。だからコレができた」とドヤ顔でぶっ込んでくる。ナメんな。
あ、口の方じゃなく身体能力の方です。
⑤いくら真っ暗で音楽がかかっていても、隣の人がテーブルに乗ったら分かります。手が触れてるのに。
⑥「偶然そうなった」はやめましょう。なんでもありになります。ましてや人が死んどんのやで?
⑦実は第一の殺人後の記述から「殺せるのこいつしかおらんやん、あとはアリバイ崩し」ってのはすぐ分かってしまう(その意味ではフェアかも)。なのでなおさら①の卑怯さが際立つ。
⑧「自己紹介の仕方から取り違えた」あの自己紹介で取り違える奴はいないし、初読時(何だこいつら…?)と思ったぞ。
⑨「気を遣って言わなかった」作中で気を遣わない、と断言されている人物がいるのになぜ会話中で指摘しない?

叙述トリックはお手軽に謎を作れるだけに取扱いには細心の注意を払うべきです。本作はそれに依存しすぎかつ隠蔽がアンフェアすぎ。おそらくこの時期先行する作品群に影響を受けたのでしょうが数段落ちる。衝撃さえあれば矛盾しまくっててもいいよという人だけ読んでください。

No.38 6点 take5 2017/08/14 23:07
まずタイトルが秀逸です。
そして叙述トリックとしてもなかなか読ませます。
しかし、私にはエンターテイメント性が高すぎて、
逃亡の仕方とかもうびっくり…です。
終盤、胡散臭いおじさんの人間をしっかり書いてくれようとしていて、
好感が持てるのですが、
もっともっと人物描写に走って欲しかったです。
リーダビリティーが高い分、
厚みが欲しかった。

↓ ○冗長

No.37 7点 名探偵ジャパン 2017/08/08 19:59
最初は「冗長だなぁ」と思っていました。「もっと短くまとめられないのか」と。
特に、「ある人物の一人称視点での記述」は、「出来の悪いポエムもいいところで、こんなのいちいちいらないだろう」と、ちょっと辟易していました。ところが……。
全てはメイントリックへ向けての布石でした。騙されましたよ。見事に。
確かに、トリックを成立させるために多少は不自然な設定はあります(あの二人組の紹介の仕方とか。あの人物が、あれを黙認し続けるとか)。でも、ミステリですから。密室トリックの脱出方法も、大変な綱渡りですが、ありです。だって、作中で実際に出来ちゃったんだもん。
あとは、猫丸先輩が大変いいキャラクターです。一緒に酒を飲みたい(彼は下戸か)名探偵ナンバーワンですね。

No.36 8点 青い車 2017/02/24 19:26
 あるひとつの仕掛けが明らかになることで事件の謎が氷解するのがよく出来ています。かといって強引な力技感はなく、タイトルの爽やかさからの印象を裏切らない、軽やかに決まった秀作です。殺人が起こる割に不必要な陰惨さがなく、よけいなサイド・ストーリーをほとんど挟まずすっきりわかりやすいプロットになっている所も好ましいです。暖かみのある読後感も手伝って、まさに倉知淳の代表作に相応しいと言えます。

No.35 6点 パメル 2016/02/08 01:39
叙述トリックと心理トリックを駆使した猫丸先輩シリーズ
特に心理トリックの解明が鮮やか
超常現象・霊能力といった非科学的なものを柱において
ストーリーが組んであるため随所に織り込められているそれらが
見事に効果を発揮している
ただ登場人物の印象が変わりすぎところに不満が残る

No.34 8点 505 2015/10/29 14:01
傑作。
人を食ったように飄々と生きる猫丸先輩の長編推理小説。法月綸太郎曰く〝天然カー〟というのは思わず膝を打つ巧さがあり、オカルティズムに不可能状況の組み合わせが、本家のカーを彷彿とさせる。オカルト絡みの連続殺人ながら事件自体に暗く壮絶な雰囲気は漂うことなく、作者の倉知淳特有な『ロジック&ユーモア』な筆運びで魅力を引っ張っていく力強さがある。

事件の大枠自体は不可能犯罪がメインでありながら、事件の真相はシンプルの一言に尽きる。降霊会のトリックや毒殺トリックはよく練られている上に、〝傍目八目〟的な要素も欠かさないので、1つの事象が有無を言わさず明かされた際に、連鎖的に犯人像が浮かび上がるカタルシスがある。それらを根幹として支えているのが、ミスディレクションとして効きつつも、巧妙に張り巡らされていた叙述トリックのバランスがあるからこそ。その叙述トリックが、混ざり合っていたアリバイトリックを支えることで、不可能状況をシンプルに構築する。
勿論、そのミステリとしての仕掛けが、探偵役の猫丸先輩によって瓦解する様も、呼応するかのようにシンプルに力強く崩れるので無理のないもののように思える。
メイントリック自体は、大胆不敵かつ綱渡り的なトリックであるにしても、人物の行動原理や心理描写を考慮すれば、それ相応の説得力がある。また、細かい部分にもアイデアが組み込まれており、独特な空気感の中にも、技巧が光るのは天然なのか作為的なのかは判然としないが、恐ろしいまでの意匠を感じさせる。

本家カーのようなおどろおどろしさは皆無であり、やや超然的な趣きが否定できないが、この味わいこそが倉知節だと言えるので、〝天然カー〟というのは正鵠を射てるのだろう。
解決篇以外にも至る所に、登場人物の印象がガラッと変わる仕掛けや記述があるが、猫丸先輩の言うように『それはそれで一面性』でしか無いものである。何事も多面性を含むことは、宿命的なものと言えるだろうが、読後に爽やかな余韻を齎す本書の『一面性』は絶対的なものである。文句なしの傑作であり、倉知淳の代名詞と言える作品と言って大袈裟ではないだろう

No.33 8点 ロマン 2015/10/21 14:54
密室となった離れで第一の殺人が、降霊会の最中に第二の殺人事件が起きる。天然カーと称されるだけあって、本格のガジェットに彩られながらもおどろおどろしい感じはなく、軽妙でさわやかなのは作者らしい筆致と猫丸先輩のキャラクターゆえか。トリックは意外性はもちろん、推理の要になっているところが秀逸。タイトルの意味がわかるさわやかな読後感もよい。

No.32 7点 いいちこ 2015/02/23 10:41
提示される謎の不可解さは強烈。
メイントリックは複数の材料を組み合わせたもので、幸運に支えられたご都合主義、ある登場人物の言動が釈然としない、解明の手がかりが少ないといった難点はあるものの、ミスリードとしては巧妙。
一方、犯行自体は無計画かつ突発的なもので、綱渡りのトリックが犯人を隠蔽している中、2番目の犯行が犯人を特定する決定的な材料となっており、プロットとしては脆弱と言わざるを得ない。

No.31 9点 mohicant 2013/08/03 22:35
 倉知淳の作品の中でも一番本格度は高いと思う。長い割に飽きずに最後まで読ませるリーダビリティーの高さも魅力。

No.30 8点 メルカトル 2013/03/10 22:36
再読です。
初読の際よりも一層楽しめた気がする。
それにしても、あの叙述トリックには参った。思わずえっと声に出してしまいそうになった。
この仕掛けはそうそう見破れまい。だが、伏線はところどころにしっかりと張ってあり、一概にアンフェアとは言えないだろう。
それでも、ほとんどの読者が作者の罠に嵌るのではないか。
そして、冒頭のエクトプラズムと言い、降霊会の最中での殺人と言い、まるでカーを思わせる雰囲気を纏っていて、とても読みごたえがある。
しかし、決して陰湿なムードではなく、どちらかというと爽やかささえ感じる。
あえて苦言を呈するなら、第一の殺人は動機が弱い、第二の殺人はいかにも無理がありすぎる、といったところだろうか。
それでも、最後に披露される猫丸先輩の謎解きはそんな些事を一掃させるくらいの勢いが感じられるし、それはまあ見事な推理ではある。
だが、この謎解きも苦渋の決断であり、猫丸先輩の苦しい胸の内が初めて明かされる貴重なシーンでもある。
後味もいいし、本作は倉知氏の最高傑作と言えるんじゃないだろうか。

No.29 8点 mozart 2012/12/02 17:38
ここでの皆さんの書評を読んで、地元の図書館にはなかったものの、何としても読みたくなり、他の図書館との「相互貸借」制度を利用して取り寄せてもらいました。
結果は・・・。予想通りと言うか、見事に騙されてしまいました。読後感も非常に良くて、とても楽しめました。あらためてこのサイトの皆様に感謝いたします。確かに、最初の事件の「動機」については若干不満が残りますが、適当に「脳内補正」することで、ほとんど問題はなくなるかと。

No.28 8点 E-BANKER 2012/11/21 22:58
1995年発表。愛すべきキャラクター・猫丸先輩登場。
猫丸先輩ものとしては、今のところ唯一の長編作品(貴重だね)。

~邪険な扱いしかしなかった亡き妻に謝罪したい・・・一代で財を成した傑物・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒師。自宅で降霊会を開いて霊魂を呼び寄せようというのだ。霊媒のインチキを暴こうとする超常現象研究家までもがやって来て方城家に騒然とした雰囲気が広がる中、兵馬が密室状態の離れで撲殺されてしまう。霊媒は方城家に悪霊が取り付いているいると主張、かくて調伏のための降霊会が開かれるが、その席上で第二の惨劇が起きてしまう!~

久々に叙述トリックで「一本取られた!」という感じ。
叙述トリックの「見本」とも言えるし、切れ味だけならまさに一級品。
例えていうなら、読者はさしずめ「疑似餌に食いついた魚」というところだろうか・・・「ある登場人物」に対して最初から一定のガードをかけておいて、最後に更なるドンデン返しが待ち受けているのだ。
後で少し読み返してみたが、確かに伏線はきちんと張られているのだ。その辺りは「さすが倉知」というべき。

残りの密室やらアリバイトリックは単なるおまけ。
特にアリバイトリックは、叙述を成立させるためだけに存在しているだけで、取って付けたようなレベル。
あとケチを付けるなら、やっぱり動機かな。
ここまでのボリュームにしたのなら、せっかくだから動機ももっとそれらしいものがあっても良かったかなと思った。

まぁ、でも十分楽しめる内容だし、本格好きなら是非とも読むべき作品でしょう。
降霊会という舞台や密室殺人というと、J.Dカーの「プレーグコートの殺人」をどうしても思い起こしてしまうが、そこは猫丸先輩シリーズらしく、暗さや重々しさは全くないので、オカルト的なものは苦手という方も心配無用。
(降霊会での霊媒師の手口はちょっと無理があるような気がしたが・・・)

No.27 9点 ミステリ初心者 2012/06/20 12:32
ネタバレあります。


 一言で言うと最高 いろいろな意味で最高。
 叙述トリックのパターンのひとつだと思います。が、そのなかでも、かなり完成系に近いと思います。
 矛盾しているけど矛盾していない。主観が変われば印象も違う。ある作品にもこういうトリックが使われてますね。

 小説としても面白い話が多々あります。霊媒師の話は好きです。生きている人が救われる霊媒や占いなら、嘘でも構わないですね。金儲け過ぎはだめだけど。「あんた死ぬわよ」といっていた占い師は嫌いですが

 姉は、この人の作風から、犯人が想像できたそうです。

No.26 7点 Q-1 2012/06/17 20:15
本格+叙述トリックと言いたいところですが
殺人事件に関するトリックは偶然の要素が強すぎるので
メインは叙述トリックになるのでしょう。

所々に散りばめられた伏線を謎解き部分で一気に回収してゆく様は目から鱗でした。

しかし前作から感じていたのですが、
猫丸が島田荘司の御手洗潔と被ってしまいますw

No.25 8点 isurrender 2012/04/29 16:15
予想以上に良かったです

ややネタバレになりますが、
叙述がどう事件に結びつくか、面白かったです
解決編で明らかにされていった伏線も素晴らしかったと思います
ただ、若干猫丸先輩自身が述べているように、ご都合主義的部分を感じるのが残念ですね

No.24 5点 ある 2012/01/26 00:53
「星降り‥」に続いて読みました。
作者の爽やかな文章が悲惨な事件をそう感じさせない不思議な魅力がある小説でした。
探偵役の猫丸先輩や,小説ならでは‥なトリック?は好みなのですが,小説中に語られるように,幸運に支えられた犯罪である点が少し。

No.23 9点 蟷螂の斧 2011/10/08 09:17
まず題名がいいですネ。倉知作品は、「星降り・・・」に続く2作品目ですが、独特の作風でほのぼの感があります。メイントリックは、何かおかしいなと思いつつ読んでいましたが、なるほどそう来たかと完全に騙されました。

No.22 8点 makomako 2010/02/11 15:37
 きちんとした推理がありトリックもちゃんとしている。人物もそれなりに描いてあるしロマンチックなところにも過不足ない。猫丸先輩はあまり好きな探偵ではないが、でも嫌いでもない。霊媒やそれを暴こうとする超常現象の研究者など怪しげな人物も登場しなかなか面白い。読後感も悪くない。
 要するによく出来た推理小説なのだと思う。今まで読んだ倉知淳の小説の中で一番よかった。なのに満点でないのはすべてに平均点以上といった優等生的なところでインパクトに少しかける気がするからかな。

No.21 7点 測量ボ-イ 2010/01/22 20:18
他の方の意見と同様、なかなか楽しめた作品です。
読後の爽快感も良いですね。
犯人は想定の範囲内というか、僕にとっては意外
な部分もありました(ネタばれになるので、詳細
は書きません)。

採点は8点でも良いのですが、メイントリックが
うまいとは思いつつもややアンフェアというか、
推理困難?な感がするので、マイナス1点。

No.20 8点 あびびび 2009/11/13 15:36
これはまちがいなくミステリですよ…最後までこの流れ。
ある程度犯人は絞り込めたが、その内容までは分からなかった。
旅行の友に読んだら最高だろうと思う。

No.19 7点 こう 2009/11/09 01:00
 見せ場のトリックは既読感があるものでさほど驚きはありませんでしたが読み心地の良い作品を読ませてもらった感じがして満足です。
 ただ個人的には少し長いかなと思いました。

No.18 7点 いけお 2009/11/02 08:23
メインを除くとトリックはいまいちだが論理的な解決なので良い。
読後感を良くする一因になっているその後の関係者のほどよい描写にも好感。
全体のテンポはやや悪い。

No.17 7点 touko 2009/07/09 22:39
陰惨な設定なのに、読後感のよさは特筆もの。
なんというかバランスがいいですね。
猫丸先輩の主人公への痛罵の数々と発掘が意味なかった際のバガヤロ様!(いがらしみきを?)に笑えたりと、ユーモラスなところもよかったです。

他のことはともかく、ちょっと、各登場人物の視点の切り替え時の記述バランスが悪かった気がします。そこまでトリックバレを恐れなくても、ストーリーテーリングの巧みさで楽しませてくれる作品だと思うので、惜しい気がしました。

No.16 8点 白い風 2009/06/05 20:25
登場人物もそんなに多くないし、まずは読み易いです。
また、主人公・成一と従妹の佐枝子の2つの目線で書かれた作風も面白いです。
犯人はなんとなく想像は付いたけど、アリバイ等が全く推理できなかった…。
しかし、まさかのどんでん返し!
少しアンフェア感も無いことはないけど、これがミステリだからね。
エンディングも私好み。
だから、高い評価を付けました。

No.15 7点 江守森江 2009/05/22 15:33
猫丸先輩シリーズに外れ無し。
長編は唯一これだけだから大切な作品。
降霊会のくだりは泡坂作品の雰囲気。
作品の肝であるトリックは、緑でなく「みどり」と平仮名表記なタイトルに滲ませている。
まさに「みどりの風」に吹かれた読後感。

No.14 8点 結奈 2009/05/19 15:31
真相を提示された時、
正直、「えっ?」と素直に驚けた気持ちと、「これはアリなのかな~」という疑念が同時に入り交じりはしましたが、
全体的に楽しめましたし、優しい気持ちにもなれ、読後感も良かったので、
少し甘めの8点としておきます。

No.13 10点 りんちゃみ先輩 2008/11/29 08:41
登場人物に怪しい人がいない、なのに殺人事件が起きる。(多くの推理小説は登場人物全員が怪しいのに)爽やかな文章故だろう。トリックもすばらしい、すっかり騙された。猫丸先輩にもはまった。倉知淳のファンになった。

No.12 8点 ロビン 2008/10/06 19:44
物語の構成上、「もしや……」と身構えていたが、その真相は自分の予想の範囲を上回るものだった。
多少強引だが、破綻のない論理。トリックではなくロジックで解き明かされる密室の謎。
緻密すぎる描写で、小さな伏線をさらに小さくして埋没させている。些細な相違点には絶対に理由があるのだと再認識させられた。
ちょっぴり切なくて物悲しい、だけど爽やかな読後感は心地よい。これからも氏の作品を追いかけたい。

No.11 8点 itokin 2008/08/28 09:44
本格のトリックとは言い難いが小さな矛盾まで丁寧に解き明かし、やられたと思わせるほのぼのとしたこの人の作風は好きだ。内容は7点だが猫丸先輩の登場で8点。

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