[ 本格/新本格 ]
奇想、天を動かす
吉敷シリーズ
島田荘司 初出版: 1989年09月 平均:7.95点 採点者数:59人

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採点傾向
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No.59 7点 ボナンザ 2014/04/08 00:32
トリックの斬新さと社会派を思わせるテーマを融合させた傑作。

No.58 9点 take5 2013/10/27 07:50
久しぶりに自分の内省や血肉になる作品でした。
*文庫めくってすぐ北海道路線図、鉄道ミステリー?やや不安…↓
*城東の京成沿線描写に親近感、↑
*前半で社会派の正統派、気概を感じ↑
*地道な捜査は鮎川氏作品がよぎりました
*最後は清張氏に並ぶ名作と感じました

日本人的気質インシュラリズムは、例えば戦争の問題に対して、議論の余地があるとか歴史的見解に相違があるとか言って逃げる人たちがまず見つめなくてはいけない視点ではないでしょうか。
だから冒頭に内省と書いたのです。

No.57 8点 メルカトル 2013/06/25 22:36
再読です。
吉敷竹史シリーズの最高傑作が『北の夕鶴2/3の殺人』だとすれば、本作はさしずめ集大成と言ったところか。
とにかく、不可思議、不可能犯罪を無理はあるにしても合理的に処理する豪腕は、さすがに島荘である。
例えば死体の周りにぐるりと火の付いたろうそくが並んでいる理由などは、常人にはちょっと考え付かないものではないだろうか。
ただ、犯人の存在感がやや薄く感じられたのは少々残念な気もする、もっとこの一見頭の弱そうに見える老人をクローズアップしても良かったと思うが、いかがなものか。
まあしかし、あれこれ文句をつけても、本作は島田氏の代表作の一つであるのは間違いないだろう。

No.56 9点 itokin 2012/01/24 15:41
最初から物語に引きずり込まれ、荒唐無稽と思わせない展開、トリックの連続にはまいりました。底に潜む歴史的な出来事も話の厚みを持たせ最後に感動を覚えました。やはりこれは島田さんの代表作でしょう。

No.55 7点 いいちこ 2011/12/25 11:07
本格と社会派の融合的作品。
本格部分は剛腕島田の真骨頂とも言うべき物理系大技トリック炸裂。
毎度毎度こんなことが思いつく筆者に感心しきりだが、多少の無理を感じなくもない。
一方、社会派部分は主張の当否はともかく、運命に翻弄された主人公の数奇な人生に感慨深く読ませるものがあった

No.54 9点 蟷螂の斧 2011/11/28 17:35
松本清張の社会派小説の代表作にあるような「動機」が「生い立ち」にかかわるようであったとすれば、かなり重い小説になってしまったと思います。その点、本作品は違っていたので、トリックに重点を置き読むことができました。といっても背景にあるものには考えさせられてしまいましたが・・・。

No.53 7点 isurrender 2011/11/10 21:54
メッセージ性の強い社会派でありながら、トリックはまさに島田荘司っていう大掛かりなトリック
島田荘司にかかれば列車ミステリーもここまで本格色が強くなるのかと感心してしまう

No.52 7点 ムラ 2011/10/11 19:04
消費税なんてつまらない動機でなぜ殺人をと思わせる入りがよくてどんどん飲み込まれていった。
社会派としても引き込まれたし、トリックの持って行き方も上手かった。
吉敷の熱さも嫌味がなくていい。
最後に気になったのは、老人がなぜそこまでしてこの犯罪を考えたってところだったが、「奇術が好きだった」の一言でなぜか納得してしまった。
そして相変わらずの金田一コメントで笑ってしまった。

No.51 8点 2011/01/04 12:30
ストーリー、トリックとも最高ですが、歴史問題をからめると違和感があります。
その分、減点ですね。

No.50 7点 spam-musubi 2010/07/19 10:23
一歩間違えば荒唐無稽とも思えるこの壮大さ。
この作者にしか描きえない作品です。吉敷シリーズは比較的
地味目な作品が多いですが、これは作者らしさが存分に出ていて
実に楽しめます。

列車をつまみあげる大入道、歩き出す首無し死体、消えるピエロ・・・
これをファンタジー方向に向かわず、徹頭徹尾理屈で解決し切るあたり、
弟子の綾辻氏あたりと比べ、役者の違いを感じてしますところ。

ただ、歴史的に事実関係について明確になっていないはずの朝鮮人連行問題等に
ついて、やや入れ込み過剰気味なのが残念。

No.49 8点 seiryuu 2010/07/16 17:45
絶対無理と思えるのがあるけど サーカス&奇想でまとめて
タイトルでごり押ししなのでこれもアリかなと思ってしまう。
犯人の生き様だけでも深い。

No.48 9点 STAR 2010/02/18 15:51
社会派と本格両方を書いていてよかったです。トリックも壮大ですごいと思います!

No.47 7点 simo10 2009/12/28 00:08
社会派と本格が融合したせいなのか、これはかなり異色の作品という印象を受けました。
犯人は序盤から確定しておりフーダニットの楽しみこそないものの、真の動機に到るまでのプロセスが奥深かったです。
また、過去に起きた事件に関連して語られる幻想的な謎の提示はさすが島田氏と唸らされます。
惜しむらくはシリアス過ぎる内容とあの大トリックにミスマッチを感じてしまったことかな。
てことは社会派と本格の融合に対する違和感の正体はここにあるのかな?と思ってしまう。

No.46 4点 江守森江 2009/11/25 13:04
「占星術~」は初出時即読でパクリによるネタバレ被害は無く漫画の金田一少年を「これって問題ないの?」とニヤつきながら楽しんだが・・・。
吉敷シリーズは出版時即読ではなかった。
その為に、此方は金田一少年(トリック丸パクリ)を先に読んでしまっていた。
本格ミステリをトリックを知りながら読むのも偶には悪くないが(仕事に忙しい最中にトリックを知っているからサラッと読めるとナメていた自分が悪いのだが)社会派部分をメインに読む事になり苦行になった記憶がある。
そして‘島荘’が私の好みから離れてしまった事を強く認識した。
※辛めの採点になったがこの作品になんら罪はなく、丸パクリした金田一少年の原作者及び講談社のモラルの低さに問題がある。

No.45 9点 E-BANKER 2009/11/07 22:43
吉敷シリーズの到達点的作品。
解説とかで書かれているとおり、本格ミステリーと社会派ミステリーが見事に融合した作品でしょう。
何より、吉敷が熱いです!(松岡修造ばりに)
今回、久しぶりに再読しましたが、トリック部分については偶然に偶然が重なって・・・というところが初読時以上に目に付いたり、豪雪の中アレとアレを持って犯人が簡単に移動できる? という部分が気になったりはしました。
そんなことより、島田氏は本作で「日本人の罪深さ」というものを吉敷の名を借りて主張したかったのでしょう。
それにしても、吉敷の台詞は泣かせます。「俺は・・・白は白、黒は黒と言い続けて死んでいきたいんだ!」
かっこいい!

No.44 8点 vivi 2009/07/12 17:33
評価の高さに期待していて、
この作品を読みたいがために吉敷シリーズを読み始めた感じですけど、
思ったよりは普通だったかな、という感想。
やはり、あんまり期待値を高くしてはいけませんね(^^;

社会派的要素は、かなり熱心に書き込まれていますが、
あまりにもそこへ持っていこうという姿勢が強すぎて、
作中の吉敷ほどは心を動かされませんでした。
むしろ、普通の犯人像だった方が、作品のキレは増したかもしれないな~。

と、マイナスな書き方をしてしまいましたが、
それは単に私の好みによるものでして、
トリックなんかは、久しぶりの豪腕ぶりを楽しみました♪
(でも、あの路線図は・・・ちょっとアンフェア?)

No.43 8点 okutetsu 2009/07/01 04:37
ありえないだろって謎ばっかでホントに解決できるのかと思いましたがそこそこ納得のいく解答が提示されたので満足です。
物語の引き込み方も好き。
ちょっと強引な社会派風なところが微妙だった気がします。

No.42 8点 測量ボ-イ 2009/05/13 16:12
これは良かったです。殺人事件の背景が一見社会派推理を
思わせますが、ただの社会派推理とは一線を画しています。
でも「あれ」って、条件次第で爆発するんですね・・知り
ませんでした。
それと地理的な話も思わず地図を見て確認してしまいまし
た(笑)

No.41 6点 makomako 2009/01/21 21:27
作者が力を入れていることは良く分かりますが、このトリックはちょっと無理があるでしょう。吉敷は正義感あふれているのは良いのだが、こんな勝手が通るの?上司の反対を押し切って北海道まで行ってしまうし(この間の仕事は無いのかね)タクシーは乗り放題だし。いっそ金持ちの道楽息子が警察へ入っている設定にしたほうが無理がなさそう。そういった矛盾だらけではあるが作者のやさしさや力いっぱいの迫力は伝わってくるので私としてはこのぐらいの評価としました。

No.40 5点 ElderMizuho 2008/12/13 13:43
引き込みの謎が大変よく、一気に読ませられました。
ただ社会派部分に関しては、どうも堅苦しく無駄な部分が多いとしか思えませんでした。少なくとも推理部分と上手く「融合」しているという印象はありませんでした。

No.39 10点 りんちゃみ先輩 2008/11/30 14:19
不可解・不思議・解決不可能と思われる犯罪を吉敷竹史が過去の奥底まで探り見事解決。おもしろいの一言。思わず北海道版◎◎帳を開いて確認してしまいました。島田作品では異邦の騎士に次いで好きです。

No.38 8点 zedd 2008/11/10 03:03
多少無理な点が無きにしもあらずだが、社会派ものとしていい読み物だったし、素直に面白かった。

No.37 7点 白い風 2008/05/28 22:53
犯人が現行犯逮捕されたけど、尚捜査を続ける吉敷刑事。
動機解明だけのために奔走する今までにないパターンは素直に楽しめました。
ただ、私も「金田一少年の・魔術列車殺人事件」読んでいましたので、いきなり便所の遺体のシーンで「あれ?これは・・・」と思っちゃいました。
(いきなりネタばれ?)

その分、感動がダウンしちゃったかな(作品のせいじゃないけど・・・)

No.36 4点 あびびび 2008/04/16 11:39
スケールの大きいミステリではあるが、自分としてはトリックに見当がついてから読むのが辛くなった。
ただ、真冬に北海道の大地をひた走る列車には哀愁を感じた。

No.35 6点 mike 2008/04/15 23:31
紹介文を見て期待していたほどは面白くは感じなかった。期待しすぎていたかもしれない。

No.34 8点 おしょわ 2008/03/12 21:49
本格+社会派の絶品。
今でも純粋に本格として楽しめますが、単にそれだけじゃない。
御手洗モノだったとしても面白かったかも。

No.33 10点 いけお 2007/10/10 11:15
金田一を既読だったにもかかわらず、トリックの凄さやスケールの大きさに驚いた。

No.32 7点 ぷねうま 2007/09/28 01:34
本格好きな自分としては社会派要素と展開の遅さにもどかしさを覚えたのだが、幻想性とトリックの解明は素晴らしいと思った。

No.31 10点 北浦透 2005/08/25 18:05
島田荘司の白眉。
ミステリーファンとしてこの作品に出会えて良かったと思う。初めて読んだのはずいぶん前なのに、いまだその内容は覚えている。

No.30 9点 Tetchy 2005/08/01 23:53
今回はとても痛い話でした。あの老人の生涯が余りに痛々しいです。救われませんね。最後に故郷に妻がいるという衝撃は悠久の心痛を想起させます。テクニックと云えばそれまでだが、やはり最後は微笑みたい。
こういう哀しい話に弱いんですよね〜、私。
奇想の部分は相変わらずの剛腕ぶりで島田健在!!って感じでよかったです。
ただタイトルはこの物語を表しているのではなく、島田の持論をこの作品を持って証明しましたよと宣言しているように思えるのですが。

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