[ クライム/倒叙 ]
疫病神
疫病神シリーズ
黒川博行 初出版: 1997年03月 平均:7.33点 採点者数:3人

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採点傾向
No.3 7点 2017/07/29 11:14
社会派ハードボイルド・大阪弁版・オモロイ系。

産業廃棄物処理場の建設計画をめぐり、やくざと、企業と、主人公の二宮、桑原の2人組とが絡み合う複雑な展開だが、そんなことは適当に流し読んで、テンポよい会話を楽しむほうがよい。
ストーリーは複雑とはいうものの、中盤ぐらいから自然に頭の中に入ってくる。
とにかくキャラが第一。二宮もすごい奴だが、桑原は輪をかけて強烈。
彼らのやりとりだけでエンタメとして成り立つ。
オモロサと、小気味よさと、パワフル感と、スピード感。
そんなところが魅力です。

ミステリーとしては、地図でもつければ、読者参加型の謎解き物になったかも。
まあそれはどっちでもいいか。

No.2 5点 haruka 2014/09/11 02:20
二宮と桑原の軽妙なやり取りと裏腹に、産廃所をめぐる難解な構図を描いた骨太な作品。ギャンブル好きの著者らしい賭場のシーンもあり楽しめたのだが、自分の嗜好とは異なるので点数はこの辺で。

No.1 10点 ZAto 2009/10/17 12:49
本作の持つスピード感は大阪弁による会話のテンポによるところが大きい。
軽快なイメージの小説かというとそうでもなく、どちらかといえば重厚感が信条の作品かも知れない。
ワルがハイエナのようにカネに群がるピカレスクなノーワルでもあり、ハードボイルドではあるのだが、
書き味はどこまでもホットで泥臭く、それでいてスタイリッシュな美学で一貫している。