[ 短編集(分類不能) ]
暗い越流
葉村晶もの 他
若竹七海 初出版: 2014年03月 平均:6.00点 採点者数:2人

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採点傾向
No.2 6点 まさむね 2017/02/19 20:17
 5篇で構成される短編集。
 うち2篇には葉村晶が登場しますが、短編自体の出来栄えとしては他の3篇の方が良かったかな。個人的なベストは日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作で、最後の最後まで企みに満ちたプロット。
 結構読み得な短編集と言えるのではないでしょうか。

No.1 6点 kanamori 2014/04/17 23:14
推理作家協会賞受賞の表題作を含む5編からなる最新短編集。
久々に作者のミステリを読む感じがするが、謎解きを主眼としたものでも、ラストでさらにひとヒネリし、ブラックに落とす作風は相変わらず。いわば、謎解きミステリと”奇妙な味”タイプの融合といったところでしょうか。

女探偵・葉村晶が登場する「蠅男」「道楽者の金庫」の2編は、伏線を活かした編中では割とオーソドックスな謎解きモノ。後者は「ビブリア古書堂」シリーズの某作にプロットが似てしまっているのが気になった。
「暗い越流」と「幸せの家」が、まさに謎解きと”奇妙な味”が融合した作者らしい作品。とくに前者は先が読めない濃密さが良。
「狂酔」は、つかみどころのない男の独白を読み進めていたら、とんでもないネタが最後に飛び出してくる。これがイヤミス度でいえば一番かもしれない。