[ 警察小説 ]
御子柴くんの甘味と捜査
御子柴くんシリーズ
若竹七海 初出版: 2014年06月 平均:5.00点 採点者数:2人

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採点傾向
No.2 5点 まさむね 2018/03/12 23:48
 御子柴刑事って誰? 小林警部補の元部下って言われても、そもそも小林警部補って誰? 短編集の「プレゼント」に登場していた?ほほう、娘のセーラームーンの自転車に乗って現場に駆け付けた警部補ねぇ、確かに記憶にはあるな。でも相棒の若い刑事なんて覚えてないよねぇ…って感じ。
 その御子柴刑事、長野県警から警視庁に出向し、両者の様々な調整をさせられているという設定で、その気苦労については、立場は違えどかなり身につまされました。「調整」って、漢字で表すとたった2文字なのに、実際はもの凄く複雑だし、そもそも自分の心はまったく整うことがないのですよねぇ。頑張れ御子柴クン、っていう印象だけが残りそうな連作短編集かも。

No.1 5点 kanamori 2014/09/16 17:25
短編集「プレゼント」でシリーズ探偵の葉村晶と共演した小林警部補の部下、御子柴刑事を主人公とする連作短編集。
あとがきによると、編集部から彼を20年ぶりに再登場させる原稿依頼があったとき、作者は「小林警部補? 誰それ」状態だったらしいので、読者が憶えているわけがありませんw

長野県警から警視庁に出向し、捜査共助課で長野と東京が絡んだ事件の調整役を務める御子柴刑事が、甘党の捜査一課主任からちょっかいを掛けられながら、5つの事件に関わるといった構成になっています。
スイーツとミステリの組み合わせは、またか!の感があり、「哀愁のくるみ餅事件」「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」など各話タイトルも、某小市民シリーズを連想してしまいますが、コージー風のキャラクターのわりに、警察が扱うだけに事件はわりと殺伐としています。謎解きの妙味よりも捜査小説としての展開の面白さを狙った連作ミステリでした。