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平均点:6.32点 採点数:622件

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採点傾向好きな作家

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No.622 7点 「法隆寺の謎」殺人事件- 深谷忠記 2018/06/24 00:36
図書館でこの作家さんの本棚はいつもスルーしていたけど、今回初めて読んだ。結構読みやすいし、法隆寺の謎も本格的で興味津々。ブルートレインの時差や殺害方法なども良く練られていて、面白かった。

探偵役の数学者と、その恋人の会話や存在感も爽快だった。

No.621 10点 さらば甘き口づけ- ジェイムズ・クラムリー 2018/06/17 23:52
感激したら、すぐに高得点をつける甘い読者ですが、これはおもしろく、考えさせられ、厭世的になり、人間の性を改めて確認するなど、物語に酔った。あくまでも自分自身の評価ではあるが、ハードボイルドナンバーワンだと思う。

酒を飲みながらこれを書いているので、10点満点。でも酔ってはいない(笑)

No.620 7点 証拠が問題- ジェームズ・アンダースン 2018/06/09 23:02

(ネタバレ?)一転二転する結末は十分に楽しめた。これが叙述トリックと言う奴かと、改めて苦笑するしかない。まあ、確かに、登場人物の色々な視点から見れば当然そうなるわけで、決して反則技と言うわけではない。さらっと読めて、満足感も十分なら、それで良いではないか。7.5という点数があれば…。

No.619 7点 衣裳戸棚の女- ピーター・アントニイ 2018/06/04 15:27
読んでいて楽しかった。特に登場人物の挿絵が効果的でよりユーモラスになった。結末はバカミス的なものだったが、それがこの話に一番ふさわしかったのではないかと、同調する自分がいた。

なんか、ほのぼの、爽やかな気分になった。

No.618 5点 倫敦から来た男- ジョルジュ・シムノン 2018/06/04 15:20
(ネタバレかも知れないが、元々はそういう小説?)

うまく行くのか?いや、それは絶対ない。あとは破滅だけと言う、先行きの見える物語はどうも自分には合わない。その間の苦悩、後悔先に立たずという流れは、多分自分でもそうなったという思いはあるが、倫敦から来た男というミステリアスな題名にひかれてしまった感がある。

No.617 7点 凍氷- ジェイムズ・トンプソン 2018/05/09 12:53
北欧ぽくない作家の名前。実はフィンランド人の女性と結婚して、フィンランドに住むアメリカ人だった。

冬は毎日が-20度という世界の中で北欧らしいというか、異常なセックスとドラッグ、そしてその中で起こった猟奇的殺人。国家的、歴史的な過去の犯罪が大きな壁になり、捜査が中断されそうになるが、それでもカリ・ヴァーラ警部は軽快なフットワークで犯罪に立ち向かっていく。

最後は余韻を残す幕切れ。その後が非常に気になる。

No.616 8点 聖なる黒夜- 柴田よしき 2018/05/09 12:37
自分にとって、その世界観はかなり異常で馴染めないけど、これは大作。登場人物すべてが絡む展開はお見事としか言いようがない(偶然、強引なところはあるが…)。

解説の三浦しをんさんが激賞しているのも納得。

No.615 8点 ささやく真実- ヘレン・マクロイ 2018/02/01 10:22
バリバリの本格。最後に、ちょっとしたどんでん返しがあり、これが案外効いてくる。

しかし、相変わらず美しい文章。今回ベイジル・ウィリング博士は目の前が砂浜という小屋風の家(別荘?)に住んでいる(料理人とともに!)が、夏の朝はひと泳ぎして目を覚ますという羨ましい環境。空と海の色合いの描写は、まるで作者がそんな家に住んでいたかのような(おそらく!)表現でワクワクしてくる。

読めば読むほど味わい深い作家で、また次の作品を読んでいます。

No.614 4点 カラマーゾフの兄弟- フョードル・ドストエフスキー 2018/01/24 01:12
世界的な文豪が命を削って書いた物語を読むのが苦痛だった。この分野の本を読む素養がないのははっきりしていたが、全巻読むのに、2年かかった。だいたいが、宗教に興味がない。世界一の名作を貶める気持ちはまったくなく、素直な気持ちである。自分の無知をさらけ出しただけのことで、投稿しなければ良かったのかな?

「罪と罰」はどうなんだろうか?

No.613 7点 上を見るな- 島田一男 2018/01/23 13:00
島田さんの作品は初めて読んだけど、けっこう本格なんだなと驚いた。犯人のアリバイトリックはすぐに気づいたけど、「結局は誰が得をするのか?」、なかなかおしろい作品だと思った。またちがう作品を読んでみたい。

しかし、当時は長崎に帰るのにも、福岡空港で電車に乗り換えと、時間がかかったんだ?

No.612 6点 死の舞踏- ヘレン・マクロイ 2018/01/21 22:23
解説者も語っているように、非の打ち所がない文章力。翻訳者もハイレベルな方なんだろう。ただ、結末はそれしかないというか、「誰が得をするか」ではなく、「恨みを持つものは誰か?」だったけど、驚きもなければ、感心することもなかつた。

そのあたりのインパクト不足を感じた。

No.611 8点 あなたは誰?- ヘレン・マクロイ 2018/01/08 00:02
ヘレン・マクロイを読み始めたのはつい最近だが、本当に外れの少ない作家だと思う。こんな凄いミステリ作家がいたんだと、毎回感謝しています。

この作品も大好きで、E-BANKERさんが書いておられるように、有名作品よりも上のランクだと思う。読み終えると、原題よりも数段いい作品名だと気づく。

No.610 7点 二人のウィリング- ヘレン・マクロイ 2018/01/07 23:52
伏線は張り巡らせていて、単に自分が鈍いだけだと思うが、まさかそこまで深い真相だとは思わなかった。しかし、このサイトに投稿する方々の8割以上は途中で気づくのだと思う。

これでこの作家は何冊目かだが、毎回思うのは、翻訳家の素晴らしさと、文章のうまさ。何気ない比喩が精緻を極めている。

No.609 7点 暗い鏡の中に- ヘレン・マクロイ 2017/12/14 23:21
序盤、中盤と読みごたえは十分だった。自分は通勤と、寝る前の数十分を読書タイムにしているが、いつも本を手に取るのにワクワクした。

確かに結末は予測できないものであり、驚きもなかったが、サスペンスの妙を十分に楽しめた。香り高い佳作と思う。

同じ感覚のカーの「火刑法廷」よりはこちらの方が好みである。

No.608 9点 わが心臓の痛み- マイクル・コナリー 2017/12/11 01:20
久しぶりにワクワクしながら読んだ。ハリー・ボッシュもいいけど、テリー・マッケイレブも最高。表紙がクリント・イーストウッドだったから、その姿を思い浮かべながら読んだのが効果的だったかも知れない。

アメリカ、イギリス、フランスで賞を取ったのも頷ける。

No.607 7点 涙流れるままに- 島田荘司 2017/11/15 01:09
今まで3冊しか読んでいないが、この作者との相性はあまり良くない。自分が醒めた人間だからかもしれないが、序盤の通子の生い立ちの部分の件の長さには辟易した。言いたいことはすぐに分かったが、あまりに饒舌である。それで、50ページくらいは飛ばし読みした。

それから途中、色々な部分でもかなりページを飛ばした。自分は本を読む資格ないなと思いながら、後半に入った。吉敷刑事は好きである。しかし、他の部分の描写がくどすぎる…。

それでも、上司との殴り合い、冤罪解決かどうかの部分には力が入った。そして、最後には涙を貯める自分がいた。う~ん、これは力作だ。ぜひ、他の作品も読まなければ…。

No.606 6点 メグレのバカンス- ジョルジュ・シムノン 2017/11/09 13:22
旅行好きな自分にとって、ヨーロッパ人のように何週間も避暑地や観光地でバカンスを楽しみ、休養する習慣は羨ましい限りだが、メグレ警視の場合は奥さんが突然盲腸で入院し、それとは別に殺人事件に遭遇するというパターン。

犯人はあの人しかいない…といパターンだが、それでも意外性を求めて読み続ける(笑)自分としては、質の良い土曜サスペンスを見た感じかなあ。

No.605 6点 赤毛の男の妻- ビル・S・バリンジャー 2017/11/09 10:45
裕福な男と結婚している女性の前に、以前結婚していた脱走犯が現れた。時代のひずみで離ればなれになったが、ずっと忘れられない、相思相愛、運命の男と女だった。

当然現在の夫は別れを拒否するが、やむなく脱走犯がピストルで殺してしまう。それから始まる逃走劇…。「いずれ逮捕される!」と、二人は覚悟して逃げるのだが、その悲哀、絶望がこちらに伝わってくる。

No.604 8点 サム・ホーソーンの事件簿Ⅰ- エドワード・D・ホック 2017/10/13 12:15
久しぶりに楽しめた短編集だった。長編にすればもっと謎が深まりそうな題材もあったが、サム・ホーソーンが軽いフットワークで推理する。中には、現実的に無理なのでは?というのもあったが、これはこれで楽しめた。

しかし、これだけトリックを使って、後の作品は大丈夫なのか?と思ってしまう。

No.603 3点 ノア・P・シングルトンの告白- エリザベス・L・シルヴァー 2017/10/10 01:17
親がいなくても、人それぞれの成長がある。この主人公の場合は、正常であるような、屈折したような、その不明瞭な感覚が物語になっている。でも、最後はそれがパチッと解き明かされると思いきや、ほとんど何も変わっていない。

読み始めは凄く期待したが、なんか、疲れただけの本だった。アメリカでは色々賞をもらったらしいが、日本人的感覚ではないかも知れない。

No.602 6点 沈んだ船員- パトリシア・モイーズ 2017/10/08 00:51
最初に読んだ「死人はスキーをしない」と同じで、犯行現場、その他、犯人の行動範囲を鑑みると、ほぼその人物に行きあたる。そのあたりが物足らないというか、クリスティ信奉者である自分には刺激が足りない。

ただ、スキーにしても航海術にしても、その内容、解説、分析はその道のプロではないかと思わせるほど濃厚で、サービス満点だ。

でも、スキーとこの作品、同じ刑事(ヘンリ・ティペツト)なのに、全く印象がちがう。こちらの方が若そうな気がする?

No.601 6点 そして医師も死す- D・M・ディヴァイン 2017/09/30 13:13
主人公の医師が事件をかき回して、複雑にしている感じがあるが、「動機」に気づいたとき…。事件の謎やトリックなどはありふれたもので、全体的にこじんまりしているが、それでも面白く読めた。

最後に主人公が婚約者に告げた「本心」が、一番強烈で、心に残っている。

No.600 8点 サイモンは誰か?- パトリシア・モイーズ 2017/09/24 12:18
サイモンは誰か?これは時代を考えると、まず到達しない謎だと思う。しかし、殺人犯、および首謀者は途中でだいたいの想像がつく。

期待した以上の面白さがあり、なかなかの快作だと思った。

No.599 7点 殺したい女- 笹沢左保 2017/09/21 15:31
図書館で、ふと手に取った本。あまり期待しないで読んだら、夜更かしをすることになり、一夜で読了。

主人公の若い女が、家に出入りする父親の友人である画廊の女に殺意を持つ。完全犯罪を成し遂げるには一人では無理と悟り、たまたま訪ねてきた男に五千万円で共犯を打診するが…。

最後は流れるような展開。なぜその女に異常なまでの殺意を持ったのか?かなりご都合主義でテレビのサスペンス劇場の範疇は超えられないと思うが、この作家の中では一番好みだった。

No.598 5点 象牙色の嘲笑- ロス・マクドナルド 2017/09/21 15:21
ロスマクの型通りの流れと言うか、いったん疑問を持ったら止まらない探偵リュウ・アーチャーの捜査を熱く追う物語。

自分的にはほぼ予想通りの結果であり、特に優れたところは分からなかった。やっぱり、「さむけ」に尽きるのかも知れない。

No.597 7点 十三番目の陪審員- 芦辺拓 2017/09/07 23:12
読み進めるうちに、「あ、これはテレビで見た!」と気づき、その分興味半減だったが、最後は、「うん、読んで良かった。原作の方が数段素晴らしい」と思った。

陪審員制度、上の人は、そんなに反対していたのかと思うと、この国の政治が垣間見えてくる。

No.596 7点 死刑判決- スコット・トゥロー 2017/09/07 23:02
重厚なリーガルサスペンス。もちろん、弁護する仮・犯人が本当の犯人でない
と思って読み進める。そうでないと、物語が成立しないところにこの種のサスペンスのマイナス点があると思う。しかし、ずっときわどく展開して?

文庫本上下に渡る弁護士と検察側の攻防、その両方が抱える男女の問題と家庭の悩み。ある意味、予想通り、期待通りの作品である。

No.595 7点 生存者、一名- 歌野晶午 2017/09/03 01:03
どんでん返し?そんなストリーだっけ?最後にちょっとひねっていたが、やられた感は全くなし。

それより、鹿児島県の沖合、火山活動が活発な硫黄島あたりの孤島と言う設定が気に入った。

No.594 5点 氷の闇を越えて- スティーヴ・ハミルトン 2017/08/25 15:01
作者のデビュー作。アメリカ探偵作家クラブ賞、最優秀新人賞を受賞した。

主人公が警官だった時に、ローズという精神異常者に相棒を拳銃で殺され、自身も撃たれたが、その弾丸は奇跡的に心臓の横で止まり、摘出できないまま生活している。

探偵として生きていくために知り合いの大金持ちから依頼を受けた事件は、どうやらそのローズが絡んでいるらしい。しかし、彼は絶対脱走ではない堅牢な収容施設に入れられているはず?

推理小説を読みなれているものなら、おのずと犯人(計画者)が浮かび上がってくるが、5点(まぁ楽しめた)が適評かも。

No.593 7点 ひまわりの祝祭- 藤原伊織 2017/08/25 14:46
甘党のひきこもりっぽいお兄さんが、突然切れ切れのハードボイルドの主役になる…そういう設定は嫌いではないが、あまりにスーパーマンすぎないか?これはおそらく、ふがいない人生を余儀なくしている私の、主人公に対するやっかみだろう(苦笑)

最愛の妻の自殺と、妻によく似た女性の犠牲的行動が、どこかもの悲しい。

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